お雛様を引き立てるもの
一つ、一つを丁寧に。妥協しない手作りの品。
職人が手作業で製作している木製のお道具類、台や屏風は高岡塗りをはじめ、会津塗り、日本伝統の和紙や金沢箔貼りの製品を取り入れています。
お花は蕾や花びら一枚に至るまでも、一つ一つ丁寧に製作された手間と心を込めた品たちです。
お雛様を引き立てるもの
コンパクトなひな雛にぴったりと合うよう、小道具や台や屏風は、もちろんひな雛専用のものをご用意。可能な限り国産の原材料を使用したもの、世界最高峰の技術を有する日本の伝統工芸技術にこだわりました。
木 製 の お 道 具
職人が手作業で製作している木製のお道具類。可能な限り国産の原材料にこだわっています。
台 ・ 屏 風
台や屏風は会津塗りや高岡塗り、金沢箔貼りの製品を取り入れるなど、日本各地の伝統工芸品を使用しています。
伝 統 工 芸 品
世界最高峰の技術を有する日本の伝統工芸技術にこだわり、厳選した素材と職人の技術を組み合わせています。
つくられる場所
一組のお雛様は、ひとつの場所でできあがるわけではありません。桐塑は山形、お衣装は京都、飾り台と屏風は富山・埼玉・静岡。各地から届いた仕事が、さいたま市の工房で一つの飾りになります。
産地の一覧を見る
- 山形桐塑
- 富山飾り台屏風
- 埼玉工房飾り台屏風お花人形の小道具
- 京都お衣装
- 静岡飾り台屏風小物お花
地図の産地をおすと、その土地から工房へ結んだ線が浮かびます。下の三つの分類をおすと、該当する品目だけが残ります。産地は品目によって異なります。詳しい仕様は各商品ページをご覧ください。
お花とあかり、お道具
飾り台と屏風が場を整えるものだとすれば、お花・あかり・お道具は、そこに物語を置くものです。どれも小さな品ですが、ひとつ添えるだけで飾り全体の表情が変わります。






桜橘
お雛様に一対で添える、桜と橘。京都御所の紫宸殿に植えられた二本の木にちなむ、ひな飾りに欠かせない取り合わせです。
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紫宸殿の庭に立つ桜と橘は、それぞれを警護した近衛府の名をとって「左近の桜」「右近の橘」と呼ばれました。内裏の設えを写したひな飾りにも、その名のまま受け継がれています。
桜は、咲いて散り、また巡ってくる花。その繰り返しに人の一生を重ね、健やかな成長への願いを託してきました。橘は冬も葉を落とさず実をつけたまま年を越す常緑の木で、古くは「非時香菓(ときじくのかくのこのみ)」と呼ばれ、不老長寿をもたらす実として伝えられてきました。
花の一輪ごとに手を掛け、枝の広がりと彩りに厚みを持たせています。
お取り扱い:桜橘・華/桜橘輪立台/丸台 ティアラ桜橘/桜橘円/桜橘 光/うさぎ桜橘(全6種)
紅白梅
桜より早く、まだ寒さの残るうちに咲く梅。紅と白を一対にして、春の先ぶれとして飾ります。
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梅は、冬の寒さのなかでいち早く花を開き、春の訪れを告げる木です。厳しい季節を越えて咲くその姿に、健やかに育ってほしいという願いを重ねてきました。
紅は魔除け、白は清らかさ。紅白の取り合わせは古くから祝いの色とされ、お子さまの未来を願う雛飾りによく似合います。
咲いた花に固い蕾を混ぜて仕立てているのは、これから咲こうとする力をそのまま留めるためです。白木の井垣を添えたもの、和紙を添えたもの、丸台にのせたものなど、飾り台の表情に合わせてお選びいただけます。
お取り扱い:紅白梅/紅白梅 和紙付/紅白梅 和紙付 ベージュ/丸台 紅白梅 黒塗/鶯付紅白梅/花包紅白梅(全6種)
しだれ桜
花の重みで枝がしなう、桜本来の姿を写した飾り。枝ぶりそのものを見せる一品です。
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桜は日本人にとって特別な花です。咲いて、散って、また巡ってくる。その繰り返しに人の一生を重ね、毎年変わらず春を迎えてほしいという祈りを込めてきました。
垂れる枝先までびっしりと花をつけた姿は、春の盛りのひとときをそのまま留めたようです。枝をU字にしならせた「雲桜」、振袖の袂のように広げた「振袖桜」など、枝ぶりの違いで生まれる景色が変わります。
花びらは一枚ずつ手作業で仕上げ、淡い桜色から白へと色を重ねています。屏風にかけてお使いいただく仕様の品もあります。
お取り扱い:ティアラしだれ桜 大/同 小/同 小 白木/桜 しだれ/雲桜 U字型/振袖桜小8号(全6種)
花籠
竹を編んだ籠に花を活けた仕立て。摘んだ花を持ち帰って愛でた、暮らしのなかの習わしに通じます。
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籠に花を活ける設えは、暮らしに花を招く日本の習わし。折って持ち帰った花を器に移し、座敷で愛でた時間が、そのまま飾りのかたちになりました。
籠は職人が竹を一本ずつ曲げて組みます。透ける骨組みと花のやわらかさが響き合い、小さな品ながら奥行きが生まれます。
しだれ桜を活けたもの、紅白の梅を活け込んだもの、籠の色を変えたものをご用意しています。丸みのある形は場になじみやすく、和洋どちらの室内にも収まります。
お取り扱い:しだれ桜花籠(大)/しだれ桜花籠/白木竹籠(紅白梅)/黄花籠(紅白梅)/紫花籠(紅白梅)(全5種)
井垣付
花の根元に低い垣根を巡らせた仕立て。庭に立つ一本の木の風情を、小さな飾りに写します。
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井垣は、庭木の根元を囲う低い垣根のこと。竹を組んだ垣をひとつ添えるだけで、花が「庭に立つ木」として見えてきます。飾り台の上に、ひとつの景色が生まれます。
霞むように梅を咲かせた「梅かすみ」、舞う袖を思わせる枝ぶりの「舞姫」、手まりのように丸く咲かせた「手まり桜」。名前はそれぞれの枝のかたちからきています。
まあるい手まりのかたちは、円満と、切れ目のない縁を思わせます。
お取り扱い:井垣付 梅かすみ/井垣付 舞姫/井垣付手まり桜 12号(全3種)
一本飾り
一対ではなく、一本だけ置く花。親王飾りの背景として、すっと立つ姿で景色をつくります。
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桜橘や紅白梅が左右一対で飾るものであるのに対し、一本飾りは幹を一本立てた飾りです。枝を大きく横へ広げた姿は、飾り台の上に置くだけで一枚の絵のような広がりを生みます。
紅白梅一本飾りは、同じ木から紅と白の花が咲き分ける「源平咲き」の姿を写したもの。古くから吉兆とされ、めでたい徴として尊ばれてきました。幹には苔を植え込み、根元には井垣を巡らせています。
間口の限られた飾り台でも、一本なら無理なく収まります。
お取り扱い:小桜一本飾り/小春桜一本飾り/紅白梅一本飾り(全3種)






雪洞
雪洞は、あかりを覆って灯した昔ながらの照明具です。お雛様の両脇に一対で置き、飾りをやわらかく照らします。多くは通常の塗りで仕立てており、桜や菊の意匠をあしらったもの、つや消しに仕上げたものをご用意しています。
本漆沈金の雪洞
本物の漆を塗り重ねた地に、表面を彫って金を埋め込む沈金で模様を刻んだ雪洞です。漆黒の深い艶に、金の細い線が浮かびます。本漆は採れる量が限られるため、こうした加飾をほどこす品に絞って用いています。
油灯
電池式のコードレスに仕立てた油灯です。コードに縛られず、伸びやかな姿のまま灯せます。背の高い姿ほど、あかりが飾り全体を引き締めます。
行灯
紙を張ったあかりです。行灯は座敷を照らした据え置きの照明で、雛飾りでは昔の暮らしの風情を伝える灯りとなります。四方に広がる光の面がゆったりと感じられます。
京燭台
京らしい意匠を宿した燭台です。高さのある姿に細やかな造りが映え、雅やかな佇まいが飾る空間全体を上質にまとめます。
和紙あかり
和紙を張って仕立てたあかりです。紙を通したやわらかな光が、あたたかな陰影を生みます。目にやさしい光が、飾る場をやわらかく包みます。









親王台
お殿様とお姫様をのせる台です。台にのせることで、お雛様の姿が端正に整います。
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親王台は、内裏で二人が座す御座(ござ)にあたる台です。畳を模した縁取りの上に一段高く据えることで、お二人の居場所が定まり、飾り全体が引き締まります。
飾り台の木肌に合わせた木目のもの、黒塗り、白木、高岡塗りなど、お飾り全体の色に合わせてお選びいただけます。お人形の号数に合わせた寸法をご用意しています。
お取り扱い:親王台(白木)/(茶色)木目/(黒)14号/(黒)15号/(黒艶無)/(白)/(高岡塗り)(全7種)
貝桶
平安の遊び「貝合わせ」の貝を納めた六角の器。夫婦和合のしるしとして、嫁入り道具の筆頭とされました。
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貝合わせは、二枚貝を左右に分け、対になる貝を探し当てる遊びです。蛤(はまぐり)はもとの一組としかぴたりと合いません。そこから生涯ひとりの相手と添い遂げるしるしとされ、貝桶は嫁入り道具のなかでも特に大切に扱われました。婚礼の行列では、貝桶を先頭に運んだと伝えられています。
六角の胴に房を垂らした姿は、その格式をそのまま留めたもの。松や桜を描いたもの、唐草を彫ったもの、本漆に沈金をほどこしたものをご用意しています。
お取り扱い:貝桶(松)6cm/貝桶(桜)6cm/桜付貝桶(六角・桜)/宝寿唐草 貝桶/本漆赤塗り沈金貝桶/本漆黒塗り沈金貝桶(全6種)
三宝
お供えをのせる台に、菱餅を重ねた飾りです。菱餅の色には、それぞれ意味が込められています。
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三宝は、神前や祝いの席で供え物をのせる台です。台座の三方向に穴があいていることからその名がついたと伝えられます。雛飾りでは、菱餅をのせた姿で親王様の前に据えます。
菱餅の色には、魔除け・清浄・健やかな成長への願いが込められています。菱のかたちは、水面に広がる菱の葉になぞらえたものとも言われます。
白木、黒塗り、桜をあしらったものをご用意しています。高貝桶と組み合わせた揃いもあります。
お取り扱い:白木菱高三宝/15号 黒塗菱高三宝/15号 桜菱高三宝/20号 桜菱高三宝/高三宝・高貝桶(全5種)
唐櫃
衣装や道具を納める脚付きの箱です。嫁入り道具のひとつとして、飾りに添えます。
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唐櫃は、脚のついた蓋つきの箱です。衣装や調度を納めて運ぶための器で、寝殿造りの暮らしには欠かせないものでした。脚があることで床の湿気を避けられ、そのまま運び出すこともできます。
淡い木肌に金の房がきらりと映え、晴れの日らしい華やぎを添えます。房の色を変えた仕立てや、小ぶりな寸法もご用意しています。
お取り扱い:白木唐櫃金房/白木唐櫃レンガ房/唐櫃6cm/唐櫃4.5cm(全4種)
行器
祝いの席へ食べ物を運んだ、脚のついた器。左右一組で飾ります。
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行器は、晴れの日のごちそうを入れて運ぶための容器です。祝いの膳を運ぶ道具であることから、祝いの心を映す縁起物として飾られてきました。
蓋のついた丸い胴に脚がつき、二つ一組で飾ります。小ぶりで愛らしく、飾り台の脇にちょうどよく収まります。
塗りをかけない白木のものは、木肌の清らかな白さが飾りにすがすがしさを添えます。明るい色みは現代の住まいにもなじみます。
お取り扱い:行器/白木行器(全2種)
お駕籠と牛車
姫君が身を運んだ乗り物です。嫁ぐ日の行列を思わせる調度として、古くから雛飾りに添えられてきました。
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お籠と牛車は、平安の姫君が外出のときに用いた乗り物です。牛車は牛に曳かせた屋形の車で、乗ることを許されたのは身分の高い人に限られました。雛飾りでは、嫁ぐ日の行列を写す調度として、重箱とともに添えます。
重箱は「福を重ねる」に通じる祝いの器。三点そろうことで、末永い幸せへの願いがかたちになります。
木を削り出して仕立て、屋形の反りや車輪の細部、重ねの縁の際まで一つずつ手作業で形を整えています。松竹梅を描いた御所籠もご用意しています。
お取り扱い:お籠・牛車・重箱セット/御所籠(松竹梅)/桜重箱飾り(全3種)
盃
盃を酌み交わすことは、契りと祝福のしるし。親王様の前に据えると、祝いの席の設えが引き締まります。
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盃を交わす作法は、婚礼の三三九度に代表されるように、人と人との約束を結ぶしるしとされてきました。雛飾りに盃を添えるのは、お二人の祝言の席をそのまま写すためです。
黒塗の角台に金色の高杯(たかつき)をのせたもの、白木の台にのせた清らかなもの、桜の蒔絵をあしらったものをご用意しています。
小ぶりながら、置くだけで場が改まる格のある一品です。
お取り扱い:盃/盃(白木)/盃(桜蒔絵付き)(全3種)
嫁入り道具 九品揃
箪笥・長持・鏡台など、娘の門出を彩る家財一式です。九点そろいで飾ります。
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婚礼道具は、嫁ぐ娘が持参した家財のこと。箪笥や長持に衣装を納め、鏡台までを一式に調えて送り出しました。雛飾りの九品揃は、その情景をそのまま小さく写したものです。
本物の金を用いた蒔絵の華やぎは格別で、宮中の婚礼絵巻さながらの品格を飾りにもたらします。古代唐草、桜、油単など、絵柄違いもご用意しています。
お取り扱い:本金道具9品/15号 古代唐草9品/15号 桜9品/15号 油単9品(全4種)
添える小さな飾り
鏡台、反物、つるし飾り。お雛様の世界に暮らしの物語を加える、小さな品たちです。
いわれを読む
対鏡(ついきょう)は身だしなみを整えるための鏡。鏡台は、嫁ぐ娘の新しい暮らしに欠かせない婚礼道具でした。反物は着物を仕立てる前の巻いた布地で、晴れ着のもとになるものです。
つるし飾りは、布で作った小さな細工物を吊るす縁起のお飾り。一つひとつの細工に、子の健やかな成長を願うさまざまな意味が込められています。
小梅の6点セット、うさぎをかたどった飾りなど、飾り全体に彩りと和みを添える品もご用意しています。
お取り扱い:黒塗三ヶ揃・対鏡/木肌塗献上反物/ミニつるし飾り/小梅6点/うさぎうさぎ(全5種)
お花29点、あかり22点、お道具39点をご用意しています。お飾りの号数との釣り合いや取り合わせのご相談も承ります。
飾り台
主役はお人形です。けれど飾り台は、お人形を載せ、飾り全体の土台になります。木肌の色、木目の流れ、艶の落ち着き。それらが、お人形の見え方を静かに決めています。




栓
淡い黄白色で、木目はやわらかく穏やかです。主張しすぎないため、お人形の衣装の色を邪魔しません。工房ひな雛の飾り台で最も多く使っている木です。
タモ
はっきりとした力強い木目が特徴です。洋室のフローリングや家具と並べても違和感がなく、現代の住まいによく馴染みます。
木曽檜
日本の建築や神事に古くから使われてきた木です。きめが細かく、淡い色味と穏やかな香りを持ちます。二枚台や長板合わせの台など、限られた品にのみ使っています。
オーク
虎斑(とらふ)と呼ばれる独特の杢が現れることがあります。硬く落ち着いた色合いで、木目そのものを楽しみたい方に選ばれています。
※ 仕立ては品によって異なります。平台の飾り台では、タモと木曽檜は二枚の板をつなぎ合わせ、栓とオークは突板。段飾りのタモと栓は突板です。
一枚板を使わない理由
木は湿度によって伸び縮みします。幅のある一枚板をそのまま使うと反りや割れが起こりやすいため、木目を見せる飾り台と屏風では、二枚の板をつなぎ合わせるか、突板で仕立てるかのどちらかにしています。
くわしく読む
雛人形が飾られるのは一年のうち一か月ほどで、残りの十一か月は箱の中で過ごします。出し入れを何十年と繰り返す道具にとって、反りや割れが出にくいことは、木目の美しさと同じくらい大切だと考えています。


平台のタモ・木曽檜
二枚の板をつなぎ合わせる
平台の飾り台では、二枚の板をつなぎ合わせ、一枚の板にしないことで反りや割れを防いでいます。幅の広い一枚の板ほど湿度で大きく動くため、二枚に分けてつなぐことで、その動きを小さく抑えています。


栓・オーク/段飾りのタモ
突板で仕立てる
栓とオーク、そして段飾りのタモは、この仕立てです。芯に寸法の安定した材を使い、その表面にその木材を薄く削いで貼ります。芯が動きにくいため、一枚板のような反りや割れが出にくくなります。家具の世界では天然木化粧合板と呼ばれます。表に見えている木肌は印刷ではなく、本物の木です。
カシュー塗りと本漆塗り
工房ひな雛の飾り台や屏風、お道具の多くはカシュー塗りです。半艶や艶消しといった落ち着いた表情も、この塗りで決まります。本漆塗りは工程に手間がかかり、扱える職人も多くはありません。そのため、限られたものに用いています。
くわしく読む
カシューは、カシューの実の殻から採れる樹液を原料とする塗料です。漆に似た艶が出ます。
本漆塗りは、漆の木から採れる樹液をそのまま使う仕上げです。拭き漆も、本物の漆を使った仕上げです。本漆を用いた品には、商品ページにその旨を記しています。







一閑塗
和紙を貼った上から塗りを重ねる技法です。軽く仕上がり、落ち着いた質感になります。消炭色など、現代の住まいに合う色を展開しています。
拭き漆
生漆を摺り込んでは拭き取る工程を繰り返します。塗り潰さないため、木目がそのまま表に出ます。
会津塗
丈夫な塗りで知られる漆器です。繰り返し出し入れする収納飾りの台などに用いています。
沈金
本漆の塗面を刃物で彫り、その溝に金を沈める加飾です。光の角度によって文様が静かに浮かび上がります。
螺鈿
貝の内側の真珠層を薄く削いで文様に切り、塗面に嵌め込みます。見る角度によって青や緑に色を変えます。
産地や職人は品によって異なります。詳しい仕様は各商品ページをご覧ください。
屏風
屏風は、お雛様の後ろに立てる一枚の景色です。面の数、地の素材、描かれる文様。その選び方で、同じお人形がまるで違って見えます。







曲数
屏風は、折り連ねた面の数で呼び名が変わります。二曲・三曲・四曲・六曲。面が増えるほど横に長く、構えが堂々としてきます。
いわれを読む
二曲は落ち着いた幅で、飾り棚や卓上にも収まります。三曲は二曲と四曲の中間にあたり、程よい広がりと落ち着きを併せ持つ形。四曲は標準的な親王飾りによく釣り合う構えです。
六曲は屏風のなかでも格の高い形式とされ、面の多さが堂々とした風格を生みます。折り連なる面が奥行きを描き、段飾りや人数の多いお飾りをゆったりと受け止めます。
面の数は、飾り台の間口との釣り合いで選びます。
主な品:7号 二曲 のし桜屏風/8号三曲屏風 立花桜・白布/四曲屏風 大典紙/7号・8号 六曲 洋金箔屏風
箔の屏風
金は古くから最も格の高い背景とされ、慶事の華やぎを象徴してきました。屏風の地に箔を置くと、あかりを受けて人形の衣裳がふくよかに映ります。
いわれを読む
一面の金地のほか、裏から箔を効かせる裏箔、小さな箔を散らす小箔、銀を用いた特銀など、置き方によって光の返り方が変わります。裏箔は表からほのかに滲む光が上品で、小箔は一面の金地とは違う軽やかなきらめきを生みます。
パールの光沢を重ねた仕立ては、華やかすぎず落ち着いた輝きになります。和にも現代の住まいにもよくなじみます。
主な品:洋金箔屏風/中金パール川又裏箔屏風/中金パール絹波/小箔パール屏風/特銀桜色又裏箔屏風/金箔屏風
木目の屏風
塗りや箔を抑え、木肌をそのまま見せた屏風です。飾り台と同じ木の種類で揃えると、台と屏風がひとつづきの木として見えてきます。
いわれを読む
まっすぐに流れる杢目を面いっぱいに見せる仕立てです。華やかな加飾に頼らず木そのものを主役に据えているので、飾らない祝いの席によく似合い、年を経ても飽きがきません。
木曽檜は緻密で香り高く、神社建築にも使われる格式ある木。飾らない白木の面が清浄さを静かにたたえます。タモ・オーク・栓は、淡い木色が人形の衣裳を引き立て、木や自然素材を基調とした室内にもなじみます。
主な品:タモ木目屏風/タモ木目濃茶屏風/タモ木目黒塗屏風/オーク木目屏風/木曽檜屏風/栓木目屏風(二曲・四曲)
和紙と布の屏風
紙や布を張った屏風です。光をやわらかく受け止める地は、金とはまた違う静かな趣で人形を包みます。
いわれを読む
大典紙(たいてんし)のような上質な和紙は、絵柄を控えた分、清らかで端正な印象を際立たせます。素直な紙の色が人形の彩りをそのまま引き立てます。
白布を張った面は、清楚さと華やぎを同時に描き出します。紙や布の温もりある地は、明るい室内やコンパクトな飾りにも合わせやすい仕立てです。
主な品:桜御殿白和紙屏風/四曲屏風 大典紙/8号三曲屏風 立花桜・白布/しずく屏風(桃・灰・白)/四曲屏風-白
絵柄と刺繍
桜、梅、松、熨斗。屏風の絵柄は、そのまま祝いの言葉になっています。
いわれを読む
「初桜」はその年に初めて咲く桜のこと。新しい門出や幼子の成長を寿ぐ言葉として愛でられてきました。熨斗(のし)は延寿を願う縁起物として贈り物に添えられてきた文様です。梅と桜を並べた意匠は、寒を越えて春を迎える喜びを重ねて表しています。
描くだけでなく、糸で縫い上げる刺繍の仕立てもあります。一針ずつ縫った花は布地にふっくらとした立体感と光沢を生み、描き絵とは異なる温かみを添えます。
漆に金を蒔く加賀蒔絵と、和紙を貼り重ねる一閑塗の屏風は、このあとのスライドでご覧ください。貝を嵌める螺鈿は、飾り台の塗りでご紹介しています。
主な品:初桜屏風/初風梅屏風/二曲梅桜刺繍屏風/二曲梅桜雪輪屏風/7号 二曲 のし桜屏風/7号 四曲 橙松屏風
加賀蒔絵
本漆で文様を描き、乾ききらないうちに金粉を蒔きます。厚みのある華やかな加飾です。
いわれを読む
蒔絵は、漆が乾ききらないうちに金粉を蒔いて文様を定着させる技法です。描いた線の上に金が厚く乗るため、平らな箔とは違う立体的な輝きが生まれます。
加賀は蒔絵の産地として知られています。桜の意匠をあしらった屏風をご用意しており、一面の金屏風ほど主張せず、それでいて格のある背景になります。
主な品:加賀蒔絵桜屏風/加賀蒔絵 桜 屏風(大)/黒塗飾台・蒔絵屏風
一閑塗の屏風
飾り台と同じ一閑塗の屏風です。和紙を貼った上から塗りを重ねた面は、艶を抑えたやわらかな表情になります。
いわれを読む
一閑塗は、木地に和紙を貼り、その上から塗りを重ねる技法です。軽く仕上がり、塗り一色の面とはまた違う、和紙の下地を感じるやわらかな質感になります。
周防色・消炭色・象牙色・麹塵色の四色。いずれも彩度を抑えた色で、現代の住まいに合わせやすく、同じ色の飾り台と揃えることもできます。
主な品:一閑塗屏風(周防色・消炭色・象牙色・麹塵色)
長く飾るために
雛人形は、一年のうち一か月だけ姿を見せ、残りを箱の中で過ごします。その繰り返しに耐えることを考えて仕立てています。
十年、出したままにしてみて
工房の店頭には、十年前から同じ飾り台をそのまま出しているものがあります。窓からの光が入る場所ですが、いまのところ目立った色の変化は見られません。
ただし、木の色は置き場所や光の条件によって変わります。直射日光が長く当たる場所や、冷暖房の風が直接あたる場所は避けてお飾りください。
お手入れの方法を見る
CARE 01
埃を払う
乾いたやわらかい布で、埃を払うように拭いてください。水や洗剤、アルコールは塗面を傷めます。
CARE 02
乾かしてから納める
湿気が残ったまま箱に納めるとカビの原因になります。天気のよい日に、よく乾かしてからお納めください。
CARE 03
加飾部分は手袋で
金具や螺鈿・蒔絵の部分は、手の脂が残ると曇りの原因になります。白い手袋をお使いいただくと安心です。
お直しや部品の交換については、アフターサポートのページでご案内しています。
合わせて読む
工房ひな雛の伝えたいこと










