朱色のお衣装が可愛らしい三人官女
三人官女のお衣装は正絹金襴を使用しています。可愛らしい朱色の地に小花柄のお衣装を主役に袖口は生成り色、薄い黄色、袴も朱色の縮緬で合わせました。くすんだお色の朱色が主役の可愛らしい三人官女です。
日本の伝統色で仕上げた一閑塗の飾り
小物は全て国産、木製の品です。白木の唐櫃、白木の燭台(点灯しないタイプの燭台です)、紐と房は金色のタイプの品で統一しました。お花は、黒塗りの紅白梅をセットしています。
飾り台と屏風は、ともに高岡漆器の富山県高岡にて製作した一閑塗りの品。一閑塗りは和紙などを飾り台に張り、その上から塗りを施すことにより、飾り台の表面に質感をもたせたり、強度を上げて丈夫に使用できるようにする特殊な技法です。飾り台・屏風表面には細かな凹凸とざらっとした質感がございます。飾り台と屏風は敢えて別の色で組み合わせをしました。日本の伝統的な色を使用し、飾り台は消炭色(黒と濃い灰色の中間色のようなお色)、屏風は象牙色(白と薄いグレーの中間色のようなお色)で仕上げ、屏風にはシンプルな桜の木の蒔絵を描きました。
伝統的な印象の親王様、清楚な三人官女が引き立つような品を感じます。古来からの技法、知恵やデザインや伝統色を活かして現代的に仕上げた日本らしい美しい飾りです。