
雛人形と言えば岩槻?2分でわかる人形のまち・岩槻の由来
「人形のまち」という言葉を聞いたことはありますか。当工房のある埼玉県には、日本一の人形のまちといわれる地域があります。旧埼玉県岩槻市、現在の埼玉県さいたま市岩槻区です。
なぜ岩槻が「人形のまち」と呼ばれるのか——その由来には江戸時代に遡る歴史があります。可愛らしい雛人形や勇ましい五月人形の発展を支えてきたまち、岩槻についてわかりやすくご説明します。
1. 岩槻ってどんなところ?人形のまちとは?

岩槻は埼玉県東部に位置する、雛人形・五月人形の生産で知られるまちです。鉄道は東武アーバンパークラインが走り、埼玉県屈指のターミナル駅である大宮駅から10kmほど。高速道路のインターチェンジ(岩槻IC)もあり、交通の便に恵まれています。
「人形のまち」といわれるだけあって、岩槻には多くの人形職人と人形店が集まっています。当工房も岩槻区の近郊に工房をかまえ、岩槻人形協同組合、岩槻人形優良店会に加盟しています。埼玉県内や近郊にお住いの方で雛人形や五月人形をお探しの方は、ぜひ岩槻にお越しください。

2. 岩槻が人形のまちと言われる由来は?

岩槻が人形のまちと呼ばれる由来は、約400年前の江戸時代初期に遡ります。当時、三代将軍徳川家光は日光東照宮を大造替するために全国から腕利きの職人を集めました。職人が江戸から日光へと向かう日光御成街道の道中、最初の宿場町が現在の岩槻でした。
造替に関わった職人の中にはそのまま岩槻に定住する方も多く、人形づくりの技術が広まっていったとされています。加えて、伝統的な人形の原料である桐(きり)が周辺で豊富に採れたこと、人形のお顔の美しい色を出すために重要な水に恵まれていたことも、今日まで続く人形産業にとって大切な条件でした。

技術と環境の条件が揃い、雛人形・五月人形の生産量・生産額ともに日本一の規模へと発展。現在では「江戸木目込人形」と「岩槻人形」が経済産業省指定の伝統的工芸品となっています。これが、岩槻が「人形のまち」といわれる由来です。
3. 人形にちなんだ岩槻の行事

人形のまち・岩槻では、人形にちなんだ行事が毎年多く行われています。現代のひな祭りの源流といわれる「流し雛」や、役割を終えた人形をお預かりする人形供養祭は、岩槻を代表する伝統行事です。(流し雛についてはひな祭りの由来の記事もご参照ください)
| 時期 | 行事名 | 内容 |
|---|---|---|
| 3月 | まちかど雛めぐり | スタンプラリーや体験教室など、岩槻のまちを巡りながら人形のまちを体験できる行事 |
| 3月 | 人形のまち岩槻流し雛 | お子様の無病息災を祈り、紙の人型を池に流す伝統行事 |
| 8月 | 人形のまち岩槻まつり | 仮装人形パレードやジャンボ雛段が登場するまちをあげてのお祭り |
| 11月 | 人形供養祭 | 役割を終えた大切なお人形を、心を込めて丁寧に供養する行事 |
一年を通して様々な行事が行われています。詳細は岩槻人形協同組合のホームページをご覧ください。
まとめ
「人形のまち岩槻」には、江戸時代から長く続く歴史と意外な背景があります。雛人形や五月人形をご購入の際には、日本一の人形のまちがあることを思い出していただけたら嬉しく思います。近郊にお住まいの方は、ぜひ人形にちなんだ行事にも足を運んでみてください。
当工房は人形のまち・岩槻の近郊で、伝統工芸士が木目込み雛人形を製作しています。
→ 工房ひな雛 公式サイト(雛人形)


