記事: 雛人形の価格相場と「予算の決め方」

雛人形の価格相場と「予算の決め方」
雛人形を探し始めると、価格の幅の広さに驚く方も多いと思います。「結局、いくらくらいが適正なの?」と迷わないために、この記事では価格が何で決まるのかと、予算の決め方を、工房の実際の価格データを添えてご説明します。
この記事でわかること
- 実際に品数が多い価格帯
- 構成(人数)ごとの価格の目安
- 価格差を生む4つの要素
- 予算の決め方・3ステップ
- 「安い」だけで選ばないための視点
金額よりも、大切にしてほしいこと
雛人形の価格は、人形の数・大きさ・素材・仕上げの組み合わせで決まります。予算を決めるときは、金額の上下だけでなく「毎年飾りたいと思えるか」「作りに納得できるか」を基準にするのが失敗しないコツです。
実際には、どの価格帯に品数が多いのですか?
参考として、工房ひな雛が掲載している雛人形401点の価格分布は次のとおりです。
価格帯別の掲載点数(工房ひな雛の雛人形401点)
工房ひな雛オンラインストア掲載品の価格を集計(2026年9月時点・税込)。飾り台・屏風の組み合わせ違いを含みます。
集まる割合
雛人形の総数
仕上げの数
構成(人数)で、価格帯はどう変わりますか?
同じ工房でも、人形の数によって価格帯ははっきり分かれます。構成ごとの内訳は次のとおりです。
構成別・価格帯の内訳(掲載品に占める割合)
工房ひな雛オンラインストア掲載品の価格を構成別に集計(2026年9月時点・税込)。割合は各構成の掲載点数に対する比率。
親王飾りは15万円未満が3分の2を占め、五人飾りになると15〜20万円が中心に移ります。十人飾り以上はすべて20万円以上です。人形が1体増えれば胴体・お顔・お衣装・小道具がそのぶん必要になるため、価格は人数に沿って段階的に上がっていきます。
価格の差は、どこから生まれるのですか?
| 要素 | 価格に効く理由 |
|---|---|
| 人形の数(構成) | お人形が1体増えれば、胴体・お顔・お衣装・小道具がそのぶん必要になります。 |
| お人形の大きさ(号数) | 13号・14号・15号・16号・18号と、数字が大きいほど人形も飾り台も大きくなります。 |
| お衣装の生地 | 京友禅・金襴(きんらん)・帯地・丹後刺繍・丹後金彩など、生地そのものの価格と手間が違います。 |
| 飾り台・屏風の仕上げ | 木目を活かす仕上げか、漆や塗りを重ねる仕上げかで工程数が変わります。 |
お衣装の生地で変わります



飾り台・屏風の仕上げで変わります
工房ひな雛の仕上げは、木目(栓・木曽檜・タモ・オーク・拭き漆・白木)と塗り(一閑塗・黒塗・赤塗・白塗・溜塗・本漆・会津塗など)を合わせて14種類。同じ形の飾り台でも、無垢材かどうか、漆を何回重ねるかで手間が変わります。
予算の決め方・3ステップ
- 飾る場所と構成を先に決める……スペースが決まると、選ぶべき価格帯が自然に絞られます。
- 上限の目安を決めておく……「これ以上は出さない」を先に決めると迷いが減ります。
- 最後はお顔で選ぶ……予算内で「もっとも気に入ったお顔」の一点を選びます。
上限は動かさないのがコツです
「あと1万円で上のランクが」と考え始めると際限がなくなります。先に決めた上限のなかで、飾る場所に収まる構成を絞り、残りをお顔と仕上げの好みに使う——この順番だと、比べる対象が減って決めやすくなります。
当店では価格帯ごとにご覧いただけます。10万円未満/10〜15万円/15〜17万円/17〜20万円/20〜30万円/30万円以上
「安い」だけで選ばないための視点
価格を押さえることは大切ですが、「安い」だけで選ぶと、お顔や作りに納得できず、結果的に飾る回数が減ってしまうこともあります。雛人形は一度きりの買い物のようでいて、実際には10年、20年と毎年出し入れするもの。とくにお顔の表情は印象を大きく左右します。予算内でも、「この子と暮らしたい」と思える表情を選ぶことを大切にしてください。
よくある質問
雛人形の価格相場はどのくらいですか?
種類や素材で幅が大きく、一概には言えません。工房ひな雛の場合、掲載品の約82%が10〜20万円に集まり、親王飾りでは15万円未満が3分の2を占めます。人数の多い構成や本格的な作りになるほど上がります。
予算を押さえるにはどうすればいいですか?
人形の数が少ない親王飾りを選ぶのがもっとも効きます。あわせて、塗りより木目の仕上げを選ぶと予算を抑えやすくなります。
五人飾りにすると、どのくらい上がりますか?
工房ひな雛の場合、親王飾りは15万円未満が中心、五人飾りは15〜20万円が中心です。三人官女3体分が加わるぶんの差、とお考えください。なお当店では飾り台は親王飾りと同じため、飾り台の追加費用はかかりません。
後から飾り台や屏風だけ変えられますか?
工房ひな雛では飾り台や屏風を単体でも取り扱っており、セミオーダーで組み合わせを選ぶこともできます。
安い雛人形と高い雛人形で、何年もちますか?
湿気を避けて保管していただければ、価格にかかわらず何十年と飾っていただけます。価格差は耐久年数ではなく、素材の格・人形の数・手仕事の密度に表れます。
まとめ
雛人形の価格は、人形の数・大きさ・生地・仕上げで決まります。予算は飾る場所と構成から逆算し、そのなかで「毎年飾りたい」と思える一点を選ぶのが、もっとも満足度の高い選び方です。
予算を決めるときのチェックリスト
- 飾る場所の奥行きから、構成(親王/五人/十人)の目星をつけた
- 上限の金額を1つ決めた
- 木目と塗り、どちらの仕上げが好みか見比べた
- 気になるお顔を2〜3種類にしぼった
工房ひな雛は、埼玉県さいたま市の木目込み雛人形の専門工房です。代表の松永秀夫は経済産業大臣認定の伝統工芸士。お人形・飾り台・屏風・雪洞・お花・小物まで、すべて自社オリジナルで国内製作しています。
五月人形は姉妹ブランド 工房真 で承っております。



